コレクション: 『KASANE』ができるまで ー美しく暮らしに調和するー

日本の暮らしに調和する、インテリアのオリジナルクロス『KASANE(カサネ)』。

美しく映えることと、暮らしに馴染むことの両立。
近くで見たときと、全体を見たときの美しさの両立。
個の美しさと、暮らしや部屋とのバランス。
多面的な美しさを実現してこそ、美しいインテリアとなります。

日本には、調度品という言葉もあるように、その時々のしつらいに気を配られていた家具は、日々を大切に、心地よく過ごすことを想う人たちにとって、こだわることを欠かせない大きな存在です。
美しい家具、意匠を凝らしたインテリアが、数多く存在する今日。
プレコチリコがお届けする、オリジナルインテリアクロス『KASANE』は、日本の現代の暮らしに合うこだわりを重ね、織りなされた、他にない暮らしのデザインです。

KASANEは、たくさんの方と出会うことのできる通販という舞台で、組み立て家具だからこその手の届く心地よさに触れていただけることを願って。暮らしに息づく製品の、インテリアクロスという形で誕生いたしました。

ただの家具ではなく、日々に豊かな彩りとなる存在として。
織りなされた10色のこだわりをお届けします。

 

暮らしに調和する理想のインテリアデザイン

KASANEの10色の木目は、住宅内装の歴史、移り変わるトレンドを研究し尽くすことからスタートしました。
海外においても、美しいとされる日本の高級住宅内装。
時間をかけ見ていく中で、心から”美しい”と感じる感覚がそこにはありました。
家具、壁紙、床…それらの空間の調和。この美しさを叶える木目の魅力…。
行きついたのは、その”濃淡”でした。
気づいた時の衝撃は、本当に忘れられません。

そんな美しさを、手の届く価格で実現することができれば、きっと、たくさんの方に、美しく鮮やかな暮らしを提案できる。
そんな思いで、今の日本の内装や、インテリアの歴史に向き合い、色づかいや色合いも研究を重ねていきました。
どんな色合いが、どんなテイストの部屋を生むのか、なんの木のインテリアが、どういった味わいを見せてくれるのか…数年分の建築資材のカタログや住宅建築の雑誌を取り寄せて、さらに深く、ひとつひとつの特徴を捉えていきます。

色合いといったことの他にも、樹種や、同じ樹種でも柄の出方や組合せによって、印象が大きく異なります。また、色によっても、実は求められる柄は異なります。
大きな面積を占める、ベッドや収納家具、テレビ台などの大型家具となると、その印象はとても重要です。
10色それぞれ、他の色とのバランス、樹種にもこだわり、細やかな印象を大切にしながら、理想の色柄の構想を練り。一色ずつのデザインイメージを固めていきました。

 

美しい重なりの表現へ

▲ライトグレーのシートサンプル
 上がOKサンプル、下は木目が強く感じる

理想のデザインを実現するというのは、簡単なことではありませんでした。
まずは、どういった方法であれば、思い描いたデザインの色柄が仕上がるのかを、探り探りの状態で制作の工場をあたり、何度もサンプルをあげていきます。

そして、暮らしのためにこだわりぬいた『KASANE』は、色柄がのった何層ものシートを重ね合わせて、一枚のシートに仕立てることで、美しい表現が実現。10色それぞれ、何色もの色が使われ、織り重なり、それぞれの色合いを生みだしています。

重ねるシートの色によって、色合いや、柄、濃淡は大きく変わる。
壁いっぱいのサイズの、大きなシートサンプルを、近くから、遠くからと、家具の外であるお部屋での暮らしを考えながら、幾度となく色と柄の重なりを試し、修正を重ねます。
木目の印象が強いと、トラ柄のように見えてしまったり、木のフシが目のように感じたり、濃淡が濃すぎて暗い印象になってしまったり…感じる違和感をひとつずつ拾いながら、工場との対話も重ねていきます。
大型の家具としての、大きな柄に対し、色の重なりで表現されてゆく濃淡や色合いも、美しさの大きな要素。それぞれにふさわしい重なりを、木目柄とあわせて更にデザインしていきます。

▲ウッドブラックのサンプルシートを貼って確認。きれいに貼るのにコツがいる

最終的には、印刷によってだけではない、土台となる木との重なりで完成される色合いまでを調整しながら、多くの工程を経て仕上がりました。

どこから見ても美しいと感じる、インテリアのデザインには、シートだけでは辿り着けません。同じシートでも、どこでどこの柄を見せるのか、というところまでこだわりが必要です。
インテリアのパーツに合わせて、シート貼りのイメージを何パターンもチェック。美しくお部屋に調和する柄の見え方を探り、インテリアとしてこだわりぬかれたデザインが、近くで見ても、お部屋全体で見ても、暮らしに馴染むように。

 

『KASANE』の名

重なり合い、織りなされる美しさが暮らしに豊かな彩りを生む『KASANE』。こだわりのクロスを表すのに相応しい名の裏側には、何百という言葉の行き来がありました。
辞書や日本の文化、文学作品に触れながら、オリジナルクロスへの思い、言葉の意味や印象を深めていきます。

*重ねること、重ねたもの。
*かさねの色目(襲 (かさね) )のこと
 ┗「かさねの色目」
  =日本の伝統、色の組合せ。
  ・重なる色彩グラデーション(十二単など)
  ・織りによるかさね色目。

*「かさねとは 八重撫子の 名成るべし」
┗ 奥の細道で芭蕉が描いた、
 珍しいけど上品な可愛い女の子の名前。
 ある解釈には、温かな色彩を想起させる、とも。

*日本文化に見られる「重なり志向」

「かさね」という言葉には、日本らしい繋がりや、シートのつくりのように、重ね合わせて美しい色彩をイメージさせる意味が含まれており、紙貼りの組み立て家具に想いを込める私たちにとって、他の候補の中でも、特別な意味合いを持っていた感覚がありました。

そんな折、会議で「これしかない」と思えた瞬間があったのです。
それは、とある哲学者の”重ね描き”という言葉。
日々過ごしていく、自分自身の暮らし。心で感じるものと、目に見えているものを、重ねて描くことで、ものごとを捉える見方...
私たちのブランド理念や、メッセージにも重なる大切な感覚があり、KASANEは、『KASANE』の名でしかないと、決めることができたのです。

 

KASANEを纏う、”日本のあつらえ”インテリア

日本の暮らしに合うこだわりは、KASANEの色柄だけではなく、その製品自体にも、息づいています。

KASANEを纏う最初の商品として最初に誕生したのは、収納ベッド。
狭い日本の暮らしに、大きなベッドは、大型家具として、そして通販での組み立て家具として、使い勝手のよさと美しさを両立させることは、ひとつの挑戦でもあります。

眠るだけでなく、多くのことを叶えたい、大切な空間。
それは、暮らしのまんなかにきっとある。だからこそ、KASANEを代表する製品として、選ぶことに決めました。
「日本のあつらえ」にこだわり、快適な要素を詰め込んだ多機能でありながらも、スマートなシルエットを魅せる、究極のシンプルベッドとして磨きをかけていきます。

「ヘッドボード付き」「引出し収納付き」ベッドは、心地を調えるインテリアベッドとして、木目のオリジナルクロスの魅力を最大限に魅せるカタチ。

シンプルなLシルエットの横顔は、収納とフレームによる、二層のレイヤードにも見えます。

組み立て家具であること、暮らしにあつらえた製品であること。こだわり、想いを込めたそれらは、KASANEの名にさらなる重なりを生み、濃く、深いものとして、醸成されていくよう。

こうして、暮らしのまんなか、ベッドからはじまったKASANEは、さまざまな姿で、暮らしに広がっていきます。身近な収納インテリアへ、テーブルへ、チェアへ、小さなディスプレイへ…

その広がりは、たくさんの暮らしや時間、想いと重なって、KASANEは、暮らしと織りなす、特別で、日々を寄り添うインテリアに。

組み立て家具のあたらしいカタチを、ひとりひとりの暮らしと共につくっていけることを願っています。


ーかさねて織りなす、美しさ

 

 

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